株式会社アイオーティドットラン(本社:宮城県仙台市、代表取締役:淡路義和、以下当社)は、2020年4月19日(日)をもちまして設立1周年を迎えました。これもひとえにお客様のご愛顧とたくさんの方々のご支援の賜物です。心から感謝申し上げます。アフターコロナの時代、「IoT」は企業インフラとなり、更に重要度を増しています。

【時代背景】

VUCA(Volatility/変動性、Uncertainty/不確実性、Complexity/複雑性、Ambiguity/曖昧性)の時代に変化したと言われていた現代、企業経営は柔軟かつスピーディな経営判断が必要不可欠となってきていました。

そのような時代変化のさなかに突如として新型コロナウイルスは出現し、短期間で世界のあらゆる仕組みを大きく変えていこうとしています。まさに、今後の人々の暮らしや価値観、経済環境の変化は日本のみならず世界規模で予測が困難であり、企業は変化する市場に対し臨機応変に対応していくことしかできません。

このような状況において経営における意思決定に必要となるのが、客観的な数値に基づいた論理的な情報です。そしてその情報源となるのが、IoTで取得・蓄積したビッグデータやDX(デジタルトランスフォーメーション)から得られるデジタルデータです。

【起業背景】

新型コロナウイルスの問題が出る以前より、当社の主なお客様である製造業界においてもIoTの利活用やDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みに関する議論は活発化していました。ですが、大企業を含めても実際に活用できている企業はそう多くはありませんでした。

製造業界でIoT導入が進まない理由としては、主に以下の3つが挙げられています。

 ①IoTの活用方法がそもそもわからないこと。

 ②IoTの導入が高コストであること。

 ③IoTを導入しても、それらを扱えるIoT人材がいないこと。

当社はそういった状況を打破し、企業におけるIoTの導入と活用を促進するためスタートアップ企業として2019年4月19日に株式会社コー・ワークス(本社:宮城県仙台市、代表取締役:淡路義和)からIoT事業部門をカーブアウトする形で創業いたしました。

なぜなら、これからの世界のインフラテクノロジーである「IoT」を誰もが当たり前に利活用できる、そんな世界を目指していたからです。

【一年の歩み/これまでのIoTを取り巻く環境】

■IoTデバイス『Tibbo-Pi』の販売

当社が販売するオリジナルのIoTデバイス『Tibbo-Pi(ティーボパイ)*1』は、2018年9月の販売開始より通算で230台以上の販売となり、製造業界を中心に多くの大企業・中堅中小企業、大学・専門学校・高等専門学校などで利用されています。

Tibbo-Pi

*1:「Tibbo-Pi」はIoTを”学ぶ・試作する・導入する”を一台で実現することができる、当社オリジナルの低価格IoTデバイスです。https://tibbo-pi.co-works.co.jp/

■IoTに関する講演・ハンズオンセミナー 

同時に、全国の省庁や公設試、学校や各種団体などからの要請を受け、IoTに関する「講演」や「ハンズオンセミナー」などでの講師を行い、300社以上の企業にIoT導入・活用に関する情報提供・活用体験を提供いたしました。

*企業向けIoTハンズオンセミナー の様子
高校生にIoTの授業

■IoTデバイスのレンタル(サブスクリプション)サービスの開始

2020年1月には、お客様からのご要望の多かったIoTデバイスのレンタルサービス『Tibbo-Piプレミアムレンタル』も開始しました。

Tibbo-Piプレミアムレンタル

2018年~2019年は、IoTのPoC(Proof of Concept)の時代と言えます。

多くの企業が概念実証や試験導入を行い、企業の既存の仕組みや運用に合わせ試行錯誤を繰り返していました。

当社では、このIoTのPoC時代においては、IoT導入が進まない理由である「①IoTの活用方法がそもそもわからない」「②IoTの導入が高コスト」という課題を解決し、企業におけるIoT導入・活用の普及促進に努めてまいりました。

■新しいIoT利活用コンセプト『シェアリングIoT』

当社では、『シェアリングIoT』というコンセプトを掲げています。これはIoTに関する知識や経験、技術や事例などを企業同士で共有しようというものです。

現在、Tibbo-Piを使ったIoTシステムのシェアリングプラットフォーム「IoT-OneBox」を公開し、『IoTシステムとそのシステムの導入・活用のノウハウのシェア』を実現すべくサービスを開始しています。

【今後の当社の活動/これからのIoTを取り巻く環境】

「ウィズコロナ」や「アフターコロナ」と言われるこれからの時代では、企業活動や個人の働き方が一変することになります。ウイルスの脅威は人口一極集中の大きなリスクを改めて顕在化させ、また企業や個人は半ば強制的なリモートワークの体制づくりや経験をさせられたことでその利便性を体験し、今までオフラインのみで行われていた様々な活動もオンラインで実施することを余儀なくされ、急速に先端ITの利活用が広がっています。

製造業界においては、急激な需要増への対応やサプライチェーンの寸断への対応、大幅な需要減での生産調整や製造停止への対応、そしてリモートワークができない業界だからこその従業員への感染予防の対応など、浮上する様々なリスクへの対応に追われています。

まさにVUCAの時代であり、IT/IoT/AI/ロボティクスなどの先端テクノロジーを積極的に活用し、生き残りをかけてドラスティックに企業経営を変えていく必要に迫られています。

このような状況を受けて、当社では主に二つの事業を新たに推し進めます。

1:IoT人材育成事業

今後の企業経営には、「先端テクノロジーを使いこなす人材」が必要不可欠となります。

その中でも、当社ではIoT導入課題として当初より上がっていた「③IoTを導入しても、それらを扱えるIoT人材がいない」という課題を解決すべく、「IoT人材」を企業内に育成することができる、ハンズオン型オンラインIoT学習サービスを近日中にリリースします。

まずは製造業界の企業様に対し、実践的なIoT学習カリキュラムをご提供していきます。

このサービスは、近日中に開始する予定です。

2:地方創生 × IoT

人口一極集中のリスクやリモートワーク の普及、グローバルサプライチェーンのリクスの顕在化は、新しい動きを作り出します。地方の製造業には新しいチャンスが訪れており、IT/IoTを利活用した産学官連携での地方創生事業を実現します。